2020年12月28日月曜日

道頓堀と「おちょやん」

 


12月からNHK大阪放送局制作の朝ドラが始まった その前の「エール」も観ていた こちらは古関裕而さん物語 今回の「おちょやん」は浪花千栄子物語である 在宅勤務が増えて楽しみはこのドラマ 滅多に観なかったが今回は特別

舞台は大阪道頓堀 大正時代はここにたくさんの演芸場があったという 渋谷天外 藤山寛美 曾我廼家明蝶 五郎八 そして浪花千栄子 たぶん私たちの時代までであろう 私より若い人は馴染みが薄いと思う また興味のない人には浪花千栄子といっても知らないというだろう 今回のドラマで「大阪のお母さん」と呼ばれた浪花千栄子がどう描かれるのか楽しみである

さてドラマである 「笑って 泣けて 人情溢れる 波乱万丈の物語」まさにドラマドラマしている 12月は明治の末に南河内の貧しい家に生まれた千代の奮闘ぶりが涙を呼ぶ そして道頓堀の芝居茶屋に女中奉公 渋谷天外との出会い 父と娘の愛情 そして借金取りから逃れる場面で12月はお開き 1月からは京都で花が開くのか 楽しみである 

ドラマや映画を観ていると不思議な人物や物や話が出てくる時がある 例えば「おちょやん」に「お乞さん」(乞食のこと)が出てくる 千代の施しに感謝する場面がある その後舟に乗せて京都に向かう場面がある その時の船頭があの「お乞さん」だった なるほどそういう仕掛けだったのか 映画を観ても同じだ 主人公が昔話をする場面がある その昔話が最後に出てくる 何気ない話や人物がドラマや映画を観ている人に「なるほど」といった気持ちを与えるのが面白いと思う

その道頓堀の戎橋 12月26日のお昼は人影がまばら 大阪は知事の外出自粛要請が効いたのかどうか しかし夜が問題である この時期 忘年会をする人はいないだろうと思うがそうでもない 大体8割の方は良いが2割の人は我関せずである 大阪の感染者急増はPCR検査が機能不全に陥っているからである なにしろ保健所の人材が不足し検査難民が出ているし濃厚接触者も接触者も追跡が曖昧になっている 消毒も出来ていない状態だ この「不都合な真実」を明らかにしない今の大阪府政・市政は残念であるが信頼できない

2020年12月10日木曜日

京都の紅葉を巡る



京都の紅葉といえば 東福寺 永観堂 真如堂 黒谷光明寺 北野天満宮 嵐山 清滝 神護寺 鳥居本といったところだろうか 見頃は11月下旬から12月初め 今年は永観堂付近と北野天満宮を散策した
ふたつとも学生時代に下宿していた付近 1回生の時は吉田神社の近くに住んでいた 知らなかったが下宿の山坂を上がると吉田山から真如堂から黒谷光明寺に出る 通学は山を下がるので全然知らなかった 吉田山には旧制第三高校の「紅燃ゆる」碑がある 紅燃ゆる「丘の上」かと思っていたが紅燃ゆる「丘の花」が正解のようである 吉田神社は節分祭で有名な神社である 紅葉の名所ではないのが残念 紅葉では真如堂 黒谷には及ばない 圧巻は永観堂 色がなんともいえなく鮮やかである

北野天満宮は2回生の時の下宿の近く ここは御土居という名所の紅葉が有名 見事である 学生時代はそんなに有名ではなかった それもそのはず昭和40年に御土居が史蹟として登録されその後整備されたようである 御土居は秀吉が洛中と洛外を分けた擁壁 1591年に築きなんと全長23キロにわたっている 今は一部しか残っていない

京の地に新しい都が出来たのは1226年前の794年 平安京である その前の長岡京が怨霊のたたりで散々な悲劇が続出 それではいけないということで平和で安らかな都ということで平安と名付けた その頃 平和という言葉があったのかどうか?知らいないが 長岡京の前は奈良(平城京、藤原京)である 桓武天皇による造都は数多くの悲劇のドラマの末に生まれたといえる 大袈裟ではあるが京都は日本歴史そのものといえる

今回回った懐かしの下宿も健在だった 現在住んでいる方とは面識もないが学生時代 ここで住んでいたのかと思うと感慨深いものがある なにしろ4回も変わったので想い出は沢山ある 次回は3回生 4回生の時の下宿を回りたい