2018年3月15日木曜日

初めての台湾 その1



台湾に行った 正確には台北である 大学時代の親友と一緒に来たかった 彼は一昨年逝去 親分肌のいい男だった 頭髪は常に短く清潔に そういえば歌謡番組の名司会の玉置宏に頭の格好はよく似ていた 石川なまりでゆっくりと話す 黒縁メガネの奥にある大きい目を開いて豪快に笑う 京都の上七軒での大人の遊びも聴いたことがある 酒も強かった 何事も真面目で几帳面 正に真実一路の人生だった ゼミでは同期はもちろん先輩・後輩からも慕われた人物である
その彼が関わった温泉ホテルプロジェクト 台北の北にある「北投温泉」である 日本が統治していた時代の1895(明治28)年に日本人がこの温泉の癒しの効果を発見 湯治場として賑いを造った ここは火山の後の「地熱」が泉源 かすかに硫黄の匂いがするラジウム温泉だ 池の中に湯けむりが立っていた
今回のツアーは彼を偲んで企画した 7年前からの念願のツアーである 同期5名と奥様1名が同伴 それぞれ羽田 中部国際 関西国際空港の3つから台北松山空港 桃園空港に向かった 
台湾は雨が多いところと聞いていたがこの3日間は晴れが続いた 24度です 寒いですという現地からのご案内 ええ寒い? やはり体感する気温の基準が違うのか 日本では20度を超えると暑いというのに 
2日目に世界一美味しいといわれる小籠包の「鼎泰豊」に行った 予約は出来ない 20分ほど並んだ それも楽しい時間となる 期待をもたせる時間を演出しているような感じだ そこで昼食を伴にした台湾駐在の美しい日本人から台湾の概況をお聞きする 今回一緒した親友の知人である 
台湾の人口は2357万人 面積はほぼ九州と同じ 台湾人の訪日は460万人 約5人にひとりが訪日している計算 逆に訪台は190万人 
台湾の人々の最も好きな国は日本(56%)親しみを感じるは80% 旅行したいは88%とか 好きな国の2位は中国で6%であるから群を抜いている まさに親日である
私にとって台湾は初めて 今は亡き父も母も終戦までは台湾高雄で生活していたのだ そんなこともあって楽しみにしていたのである 台北は大都市で車も多く バイクも多かった (バイクはベトナムの方が多いらしい) 活気のある都市だなと感じた 
今回のツアーは昨年7月から私が幹事となって計画していたもの 2月に母が亡くなったため忌中期間ではあった しかし中止は皆様にご迷惑もかかる 母には生前伝えていたこともあり台湾行を決断した それだけに二人がここで暮らしていたのかと思うとより感慨深い 両親からよく台湾時代のいい話を聴いたのを思い出した

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