奈良 平城京跡の近くに不退寺がある 平安京に遷都された後に譲位後の平城天皇の家を平城京跡の北東部に建てたのが萱葺の御殿 通称「萱の御所」と呼ばれている 天皇の子の阿保親王と孫の在原業平が受け継いだ 阿保親王の没後業平自身が聖観音像を造立し祀ったのが不退寺の創建 今はひっそりとして訪れる人も少ない ここは別名「業平寺」とも言われている 観音像は業平の作と伝えられる 業平の絵も所蔵されている 業平は歌人としても有名 なかでも法隆寺の近くに流れる龍田川の紅葉を詠んだ「ちはやぶる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くくるとは」は超有名 落語にも出てくる噺だ
平城京ができたのは710年 「なんと」と覚える 元明天皇が律令制にもとづいた政治をおこなう中心地としてそれまでの都だった藤原京から遷都し新しい大規模な都をつくった 平城京のモデルとしたのはその頃もっとも文化の進んでいた唐(中国)の長安という都 しかし74年間だけでこの後長岡京に都を移した その後794年に平安京に「なくよ」と覚える
現在は敷地の中を近鉄電車が走っている 朱雀門と大極殿が新しく復元されている 近鉄電車の西大寺と新大宮の間だ 奈良と言えば東大寺や春日大社に目が行く 東に東大寺 西に西大寺があった 今は西大寺は東塔跡のみが残っている この平城京跡も良いところであるが見どころが少ないのが残念 法華寺 海龍王寺 不退寺くらいか ガイドブックを見ると航空自衛隊が北にある 幹部候補生が学んでいる 一度足を延ばしたいと思う 昔々はここから若草山 大仏殿が近くに見えていたと思う 眺めは抜群 もう一度訪ねたいところだ
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