2016年1月5日火曜日

寿 初春大歌舞伎3日昼の部


昨年に引き続き大阪松竹座で歌舞伎を鑑賞 昼の部はまず歌舞伎18番のうち「鳴神」(なるかみ)、続いて扇雀(成駒屋)が躍る「枕獅子」、最後に「らくだ」の3幕 正面の4列目と最高の一等席だった 18番は別の読み方では「おはこ」と言うがこの語源は歌舞伎から出たものである 高校時代の愛読書だった暉峻康隆先生の本(すらんぐ)に記してあった この本は親父が購入していたものだったが大変面白かったしためになった いわゆる「雑学」的なものだったがすらんぐ=卑語(下品な言葉)の語源を書いたものとしては当時珍しかった 暉峻先生は早稲田大学の先生 井原西鶴研究の第一人者であるとともに落語にも造詣が深かった わが師の一人小沢正一さんとも仲が良かった 因みに池田弥三郎先生(慶応義塾大学)とも親交があった
今年の正月は良い天気であった 元日は我が家に一族が集合し賑やかに宴を催した 孫たちを相手に将棋もしたしカルタ・トランプもした 2日は初詣 住吉さんから四天王寺さんへ そして初笑いで「ハルカス寄席」へ 落語を6席聴いた いずれも正月らしい「つる」「初天神」「試し酒」「時うどん(江戸では時そば)」「豊竹屋」「夢の皮財布(江戸では芝浜)」特に「夢の皮財布」の雀太さんが良かった 実は歌舞伎の「らくだ」も落語の名作であるが、夜席には落語の「芝浜皮財布」がかかっていた らくだは市川中車(澤潟屋)と片岡愛之助(松島屋)の名演であった なりこまや まつしまや おもだかや と絶妙のタイミングで声がかかる 満足した正月であった 今年は10月に70歳 古稀を迎える おめでたい年である

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