「秋風にたなびく雲のたえ間より 漏れ出づる月の影のさやけさ 」百人一首の79番歌 左京大夫顕輔 作 訳は秋風にたなびいている雲の切れ間から、漏れ出る月光のなんという澄み切った明るさだろう という訳らしい 実は寝る前に毎日「百人一首」の本を読んでいます 2冊あります
昨夜の十六夜はスーパームーンというようだが まさにこの歌通りの天気であった 雲の絶え間からスーパームーンが顔を出す それも一瞬 直ぐに雲が邪魔をする しかし明るい 澄み切った明るさ 残念ながら十五夜お月さんは見逃した 晴天だったかどうかは観ていないからわからない それにしてもこの歌はピタリの歌だと思います 素朴ないい歌です 1150年頃の歌とか 865年前ですね 人間の感性はあまり変わっていないとつくづく思う あとは技術が違うだけ 心はあまり変わらない気がする
さて さすが「百人一首」には秀歌が一杯 面白いことに落語に出てくるのは2つある ひとつは崇徳院の「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ 」(77番歌) 崇徳天皇は讃岐に配流されたまま崩御された 1150年の歌である 落語ではそのまま「崇徳院」
もうひとつは平安時代のプレイボーイの在原業平の「ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは」(17番歌)落語では「千早振る」 800年代の歌である