2021年9月20日月曜日

高松城は12万石


和歌山城つなぎで高松城や石高のことを調べてみた 江戸時代の石高は江戸城が800万石でトップ 続いて金沢城の102万石 鹿児島城の77万石 仙台城の62万石 名古屋城の61万石 次は和歌山城の55万石 熊本城が54万石 福岡城の52万石 広島城の42万石 ここまでがベスト10 和歌山城は全国7位である 天守閣もお濠も立派である

四国では徳島城が18位の26万石 高知城は19位の24万石 松江城は28位の15万石 高松城は32位の12万石 宇和島城は38位の10万石 丸亀城は64位の5万1千石となる 他に四国には今治城3万5千石 石高不明の大洲城がある

日本の名城のガイドによると 高松城は豊臣秀吉が1587年生駒親正に讃岐一国を与えたのが始まり 1588年当時「野原」と呼ばれた瀬戸内海に面した港町に新城の建設を開始し3年後の1590年に完成させ同時に地名を高松と改めた 城は北方が瀬戸内海に面し三重の堀に囲まれた海城 内堀には島のように本丸や二の丸三の丸が配置された 外曲輪外側には海水を引き込んだ広い堀を巡らし東西には舟入(船着場)も造られた 築城時の天守は三重の望楼型天守であったが松平頼重により解体され1670年小倉城天守を模した三重四階地下一階で最上階を三階よりも張り出させた南蛮造(唐造)の天守として再建された 合わせて城の大改修が行われ三重の堀には全て海水が引き込まれた その後松平氏は220年以上11代にわたり居城として幕末を迎えた。城跡には月見櫓と艮櫓が残っている とのことである 

高松城は徳川家から見た特別な家格の八家のひとつである 八家とは 1、尾張名古屋城/徳川家 2、紀伊和歌山城/徳川家 3、常陸水戸城/徳川家 4、会津若松城/松平家 5、讃岐高松城/松平家 6、近江彦根城/井伊家 7、伊予松山城/久松家 8、伊勢桑名城/久松家

その高松城の再建が話題にあがっている 復元が出来るのか本当に待ち遠しい その時は高松城下町のこともPRして欲しい 地図を見ると昔住んでいた今橋 松島付近は郊外として地名が残っている 城の外れである


2021年9月16日木曜日

和歌山市は55万石の城下町



久しぶりに和歌山市に行った 久しぶりといっても40年ぶりかな JR和歌山駅前の和歌山県信連に挨拶に行っただけ そのまま帰った 今回はそんな用もなくのんびりと市内を回った 特に「和歌山城」と「ぶらくり丁」をじっくり見たかった

近くの南海電車に乗って和歌山市駅に向かう 時刻表を見て驚いた 和歌山への特急「さざん」はあるが、急行は1日に2本 今は関西空港行きの急行に乗り泉佐野で普通電車に乗り換えることになる 泉佐野から関空行きはたくさん出ている 泉佐野から和歌山市駅までは13駅あるが大体30分少しかかる 途中 みさき公園 紀の川があり昔は多奈川線とか加太線が接続していた 多奈川線は廃線となり紀の川線は紀の川始発でなく今は和歌山市から加太まで走っている 加太線と名称が変わっている また和歌山大学前(ふじと台)が新しく出来てニュータウンと大学の駅となっているのには驚いた

さて 天下茶屋駅から急行と普通に乗ってのんびりと和歌山市駅に到着 人口34万人の県庁所在地はひっそりしていた 案内板もない なんだこの町は お城がどこにあるのか「でんでんわからん」と和歌山弁で言いたくなった 和歌山のひとは『ざ・じ・ず・ぜ・ぞ』が『だ・ぢ・づ・で・ど』になる だからぜんぜんはでんでんとなる 「ざぶとん」は「だぶとん」になる

和歌山城は築城当初から徳川家であったわけではない 1619年に関ヶ原の戦いで勝った家康の十男の順宣を入国させて御三家紀州藩が成立 そもそもは1585年秀吉の弟秀長が虎伏山の峰に創建したのが始まりである 当時はお城の周りは野原で何もなかったとガイドの方は話してくれた このガイドさん天守閣から見える和歌山の今昔を詳しく説明してくれた 結構おおきな立派な建物が並んでいる 海岸付近にはかっての住友金属の高炉がある また遠くは徳島が見えるという 松下幸之助 有吉佐和子 陸奥宗光 西本幸雄 などが和歌山の著名人 最近の話題では夏の甲子園で優勝した智辯和歌山高校が市の郊外の紀三井寺近くにある 

この紀州からは5代将軍の吉宗と14代将軍慶福(家茂)が出ている 吉宗はご存知「暴れん坊将軍 家茂は若くして将軍になったが尊王攘夷の時代 不運が続いた そして慶喜に代わった 慶喜は最後の将軍である もっとも家茂は紀州ではなく江戸住まいだったので紀州とは縁があまりない

帰りに「ぶらくり丁」を覗いて見た なんとシャッター通りとなっている 立派なアーケードが残っている 同じ商店街でも高松に比べれば活況は雲泥の差である 高松の商店街の皆さんが頑張ったからだと思う 時代の栄枯衰退を強く感じた和歌山であった