2022年3月20日日曜日

印象派・光の系譜 展覧会


イスラエル博物館所蔵の作品が大阪にやってきた ゴッホ ルノワール ゴーガン モネなど初来日が多い 展示の中で6作品が撮影可というのも嬉しい 

まずゴッホ「プロヴァンスの収穫期」 1888年の作品 南仏の麦畑を鮮明なタッチで描いている ゴッホにとって黄色は太陽の色 「ひまわり」も同じように黄色を使っている 浮世絵にあるような明るい色を求めてパリから南仏アルルにやってきたゴッホ 日本では7作もある「ひまわり」のひとつが東京にある                      続いてルノワール「花瓶にいけられた薔薇」 ルノワールと言えば肖像画 もちろんこの会場にも3点が飾られていた ただ撮影は禁止 1880年頃の作品 印象派の中でも唯一労働者階級だったルノワール 楽しくなる絵しか描かないと幸福感に満ちた作品を描き続けたそうです

ゴーガンの作品は「ウバウバ」という炎の踊り 1891年の作品 近代社会に別れを告げてタヒチへ渡り人間と野生の自然の神秘的な関係性を探ったゴーガン しかし原始的な楽園からほど遠いものだった
最後はモネの「睡蓮の池」 1907年の作品 連作シリーズで大人気画家となったモネは「積みわら」「ポプラ並木」を描いたがやはり1898年頃から自宅で池を作り描いた「睡蓮」が有名 この絵は普段私たちが見る太鼓橋の下の睡蓮ではなく花や葉 水面が中心となっていて睡蓮らしくないのが良い 後期の作品のようである

他にもドイツからユリィの「冬のベルリン」「夜のポツダム広場」も写真撮影がOK その場所には多くの人が撮影していた
今回は東京と大阪での展示 イスラエル博物館(エルサレム)所蔵の69点がほとんど初来日の作品 これが近くで見ることが出来ることは幸せである



2022年3月14日月曜日

伏見の酒蔵を歩く



JRが発行する「駅からはじまるハイキング」というパンフがある 一度行きたいと思っていたので出掛けてみた 伏見桃山で下車したのは初めて 同じ伏見でも伏見稲荷大社は何度もお参りしたことがある 地図をみると結構伏見区も広い 
伏見は名水の町 かっては「伏水」と呼ばれていた良質な伏流水に恵まれた土地 今でも伏見七名水がある その伏流水の地に18の蔵元があるという 月桂冠 黄桜など 組合に入っていないところをいれると28もあるらしい
まず伏見桃山駅を出ると山側に大きな鳥居が見える 御香宮(ごこうのみや)神社である 歴史は古く平安時代に病気に効く香り高い水が湧いたということから清和天皇が「御香宮」の名前を賜ったと伝わる古社 確かに名水が涌いていた 少し甘い味がした
この神社を山側に向うと秀吉の伏見桃山城がある 近年の建築なので今日はパスして大手筋商店街に向う 商店街の横道に入ると伏見酒蔵小路というところに出る 酒造組合に属する日本酒のテーマパークである そこを横目にして路地を歩くと竜馬通りに出る お土産屋などで賑わっている 黄桜のカッパカントリーもすぐ近くある

坂本竜馬が滞在していた寺田屋が堀の近くあった 残念ながらコロナで休業している ちょっとゲートから覗くと小さな竜馬の銅像があった やけに小さかった ここで伏見奉行所が乗り込みおりょうが竜馬を裏から逃がしたのは有名 ただそれだけなのだが
お堀つたいに歩くと月桂冠大倉記念館に出る 酒蔵の古い建物が見事だ 酒の香りもしてくる 風情ある風景だ
この付近は中書島 観月橋 宇治川があり昔は伏見十石舟が往来していた交通の要所であった 落語では三十石舟という噺がある 酒好き 特に日本酒好きの人にはたまらない場所であることは間違いない


2022年3月13日日曜日

食の宝島!小豆島を生んだアツーイ理由とは?


3月12日のブラタモリは小豆島だった タモリも浅野アナも初めての小豆島 オリーブ しょうゆ そうめん ごま油 と小豆島がどういう関係かを探る内容だった それが地質と関係しているとは 地質に詳しいタモリも素晴らしい・珍しい島と大満足だった
案内人は香川大学の長谷川修一先生 前回の高松に続いての登場だった 四国電力の友人の話だと電力におられたとのこと 香川大学のHPによると松江市出身 東京大学大学院理学修了とのこと 私より9歳年下 たぶん香川大学が工学部を作ったときに電力から大学の助教授に転じたのだろう ソフトな語り口は印象が良かった 地質の専門家である
それにしても火山により島が出来たり山が出来たり自然の歴史は奥が深い 小豆島も火山により出来た島であり山である 安山岩 角礫岩 花崗岩 何層にも重なっている 棚田も地滑りで出来ている自然現象である タモリは実に詳しい 私たちも少し勉強したらある程度は分かるかもしれないが タモリは本当に詳しい 


寒霞渓から見る景色は壮大だ 紅葉を見るだけでなく山の成り立ちを聞くと興味深い 中山千枚田も見事 ここでお米と小麦の二毛作 小麦は素麵の材料となる 手延べそうめん「島の光」は偽ブランド品が出るくらい有名である そしてこの素麺にごま油を入れている だからゴマ油の最大の生産地となっているという 他の三輪や播州の素麺は綿実油を使って麺を伸ばしているようだ 小豆島の素麺はそこが一味違う 島原の素麺がルーツと聞いたことがある
大坂城(当時は大阪ではなく大坂)の石垣も小豆島から運んだ ひとつの藩からだけと思っていたが7つの藩が各地区で分担していた 番組では出なかったが当時和歌山の湯浅の醤油を島にから持ち込んできたという ちょうど海に面して塩が作れるのも地質のおかげだ 塩田は小豆島にもあったのだ 知らなかった
オリーブは150年前にギリシャから持ち込まれたもの  これも小豆島を象徴するもの 以前食べたことがあるがもうひとつだったのであまり好きではない

小豆島といえば2010年12月に逝去した川口俊文さんを思い出す 彼は1年年上だつたが同級生 理系の11組だった 陸上競技棒高跳び ハンドボールの主将でインターハイも2回出場 大学は日大生産工学部 私より1年遅れて同じ会社に入社 その後 一級建築士として独立 小豆島で設計事務所を開いた 64歳で天国に逝ってしまった
彼の友人で同じ小豆島の勇さんがいる 何組だったかは覚えていない 彼は土庄町大部で代々続いた醬油屋さんを営んでいる 番組でも商品が並んでいた 主に家島方面に出荷しているので姫路方面で販売されている

小豆島といえば二十四の瞳 島には何回も行ったが小学生の頃に行ったコースを覚えている 特にマルキン醤油の見学が強烈だった しかし今日の番組で知らない島の魅力を知った 再度行きたいと思う