2019年4月6日土曜日

4月卯月 桜 都をどり



4月に入った 4月は卯月という 3月は弥生 草木がますます生い茂ることを弥生という 卯月は卯の花が咲くころのことをいう 弥生というのは人名にも地名にもある 卯月は人名にはあるかもしれないがあまり聞かない
4月1日に5月からの新元号の発表があった 「令和」と聴いたときは驚いた 意外だった その後何回も「令和」「令和」と聴くたびに慣れてきたのか耳に入るようになった 驚いたことに名前で「令和」という人が多いことを知った 
平成の発表の時は東京に居た 崩御から発表まで時間が短かった そんな大騒ぎはなかった 今回は万葉集からの出典とかで関連するものがマスコミに取り上げられ大騒ぎになっている
万葉集を「まんばしゅう」と読んでいた同級生がいた 中学時代のことである もちろん古事記もまともに読めなかった 万葉集はやはり犬養孝先生だろう 故人だから取りあげないが研究者としては第一人者である 大阪大学名誉教授 学生を連れてゆかりの地を歩いて歌を詠んだ 犬飼節である 私も本を持っているしラジオウォークで犬飼節を聴いたことが何回もある 
「令和」は大伴家持の父である大伴旅人が大宰府で開いた「梅香の宴」で詠んだ歌の序文からきているという 中西進先生によると「時に 初春の令月(れいげつ)にして 気淑く(き よく)風和ぎ(かぜ やわらぎ) 梅は鏡前の粉(こ)を披き(ひらき)蘭は珮後(はいご)の香を薫す(かおらす)」である 序文があるとは知らなかった 66歳の旅人が詠んだ歌は「わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも」である 同じ宴で71歳の山上憶良も「春されば まづ咲く宿の 梅の花 独り見つつや 春日暮さむ」と詠んでいる 犬養先生によれば二人の置かれている状況や性格が出ている歌であるとのこと
さて4月の京都は相変わらず多くの人で賑わっていた 高瀬川にかかる桜並木 改装された南座での祇園甲部の「都をどり」 舞子さんの「ヨーイヤサー」で華やかに舞台が幕を開いた 約50年ぶりに鑑賞だった まわりは外国人ばかり 日本文化をどのように感じたのであろうか 

0 件のコメント:

コメントを投稿