2022年6月17日金曜日

宇治を散策





宇治は私が社会人になって正式に赴任した職場のある場所である 正確に言えば宇治市大久保 近鉄奈良線の駅付近である ここには陸上自衛隊があった 今もあると思う この近くの日産車体の工場を建設していた
宇治は京都と奈良の間にある人口17万人の都市 また源氏物語の宇治十帖で知られる歴史あるところ 平等院もあり平安京の都の奥座敷といったところだろう 
世界文化遺産の平等院鳳凰堂 宇治上神社などもある またお茶で有名 今日は曹洞宗佛徳山興聖寺にも足を延ばした まずは興聖寺 道元禅師のお寺 禅宗のお寺である 幾多の歴史を踏まえて1649年にこの地にやってきた曹洞宗の最古の道場である もともとは1233年に遡る 初めて訪れたがこじんまりとまとまった素晴しい寺院であった 山門に至るまでの琴坂という参道は新緑に覆われ青モミジが美しかった
曹洞宗の本山は福井の永平寺と鶴見の総持寺 そういえば新入社員の時に総持寺で座禅をしたことを思いだした 慶応でのプレイボーイの元之君が肩にタオルを入れて座禅に参加 肩を叩かれブシュという音がしたものだから本人はもちろん20名が連帯して叩かれる羽目になった えらい迷惑な話である 私は隣で坐禅をしていたものだから大笑いした 特に被害が大きかったのは覚えている
そういえば宇治の手前にも禅宗の一派である黄檗山万福寺の本山がある このあたりは適した地であっただろうか
宇治神社に足を延ばしてみた 兎が守り神なのか もともと宇治というのは兎道と書いたらしい 見返り兎が本殿に鎮座していた
歩いて直ぐのところに宇治上神社がある 本殿 拝殿とも左右非対称の造りは珍しい 世界遺産にふさわしい社に感銘した
宇治上神社の傍に流れる宇治川の対岸には平等院鳳凰堂がある 入り口を探していたら南門があった いつもは表参道の表門から入るのだが知らないうちに南門が出来ていた もう20年前からあったという 今日のお目当てはミュージアム鳳翔館 しかし館内は暗くて狭かったのが残念 平等院のお宝なのでやむを得ないがイマイチだった
鳳凰堂の中に入るには別料金で大勢の人が一斉に入って行った 阿弥陀如来は何回も見たことがあったので今日は見物をしなかった
宇治の大久保には約1年いた しかし平等院以外は行ったことがなかった 今回ゆっくり見物出来て良かった 天気が曇りだったのが残念 途中雨宿りした 軒下の家の方から古いですが傘を差し上げましょうと声をかけられた 京都人は「いけず」が多いのに驚いたというのが印象に残る出来事だった

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